2002年3月30日     ◆桃紀行

<2002年3月30日> 
                   

                       <桃紀行>

桃が咲いているところを見てみたいと、何年も前から望んでいた。3月の「桃の節句」に、まだ花の咲いていない桃の枝が花屋で売られているのは見るが、実際に花盛りの桃の花を見たいことと、どういう風に木の上で咲いているのか、桃の木はどういう形なのか、どうしても知りたかった。

それで、友人達に「近くに桃の名所があれば教えて」と言い続けている内に、「私の隣家に、毎年見事な桃の花が咲くわよ。」と言う人がいて、「見頃になったら、連絡して上げるから。」と約束して貰っていたが、「今まさに満開」との連絡があったので、今日、舞子まで桃見に出かける。大阪の友人が二人、付いて行きたいとのことなので同行する。

JR舞子駅の北側に、小さな公園があり、桜が満開であった。桜の咲く直前の、3月終わりから4月の初めに掛けて、桃が咲くと聞いていたが、今年は温暖で桜が早く咲き過ぎ、一方、桃の方は予定通りに咲いたので、逆になってしまった様である。(舞子あたりの地の人や、三田、三木、丹波篠山など兵庫県の北西方面では、「雛祭り」は、旧暦で行われるらしいが、その方が「桃の節句」としては、理にかなっている様に思われる。)

少し行くと、今回招いてくれた友人の所有の土地があり、そこの桃が見事に咲いていた。(※1)
桃の花は美しかったが、私は、アッと思った。それは、木の形である。やっぱり、見て良かったと思った。何故かと言うと、中国の絵や、刺繍の図柄に、いつも出てくる木が、桃の木であったのだと、初めて、気が付いたからである。
桃源郷などといって、理想郷の名前に桃が付いていることでも分かる様に、中国では桃が特別の花だったのだと思った。
日本で、桜がもてはやされるのと、対照的に…。
そんな比較研究をしている方が居れば、是非著作を読みたいと思う。



(1)
そうか、これが桃の木だったのか。
この形は、昔からよく中国の絵などで見ていた。
古い瀬戸物の中国の図柄や、母が大切にしていた、中国の繻子の布団側の豪華な刺繍を思い出す。
(2)
これが、友人の隣家に咲く見事な桃の花。
何と、1本の木に白と赤の花が咲く、珍しくも素晴らしいものである。

(3)
上の写真の木の枝に咲く桃の花。柔らかな初々しさに、息をのむ思いがした。




桃見が終わってから、友人宅で麻雀をする。同行の一人は、今回初めてなので、皆で教える。私は、麻雀は下手なくせに、初心者に教えるのは、得意(?)である。(…と言うより、好きである。)
彼女は、「麻雀の面白さが、よく分かったわ。次は、我が家へ来てね。」と大変乗り気になった。



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